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バッチャン焼きについて |
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バッチャン焼きはベトナムのバッチャン村で焼かれる陶器です。
成形、絵付け、薬掛けどの行程もすべて手作業で行われています。独特の風合いの中に手作りならではのあたたかさ、素朴さを感じられます。 |
バッチャン村について |
バッチャン村の人口のほとんどが陶器作りに携わっています。
村の周囲にはのどかな田や雑木林が広がっていますが、村の中は民家や窯場、卸問屋でひしめき合っています。自転車を改造して作った荷車に陶器や釉薬を乗せて運ぶ姿をよく見かけました。路地には陶土を置いたり、乾燥させるために炭を壁に貼り付けてあり、本当に陶器作りの村なのだと実感しました。 |
バッチャン焼きの特徴 |
バッチャン焼きは中国産陶器の影響を強く受けています。中国陶器に見られるモチーフや色使いをバッチャン独自に取り込み、柔らかく自由な絵付けを確立してきました。
印刷の技術が持ち込まれなかったため、現在も作品一つ一つを職人の手によって絵付けされています。伝統ある釉薬や技法を継承し、陶工の才能と個性が活かされた陶器が作り続けられています。 |
バッチャン焼きの制作行程 |
【1】型へ粘土を押し込む。 |
【2】型ごと成形機械(台が回転し、固定された”柄ごて”を内側から手動で圧力をかける)にかける。 |
【3】型ごとしばし乾燥--乾いてきたら型から外し、さらに乾燥。
ガス窯で素焼き |
【4】絵付け、釉薬をかける。(バッチャンのほとんどの家庭が5〜6種類の釉薬を使いわけているそうです。) |
【5】ガス窯で本焼き。(空気混入のため、大きいものほど失敗が多いそうです。 ) |
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バッチャン焼き使用時のワンポイント |
■種類によって器の底の部分がざらついている場合があります。テーブル等を傷つけるおそれがありますので、サンドペーパー等で磨いてからのご使用をおすすめします。
■磁器と違い陶器は貫入(釉薬のヒビ・穴)があります。吸水性と通気性があるというわけですが、匂いや染みがつきやすい特性もあります。(※茶渋等)
---汚れを防ぎ美しく使い続けるコツ。 使いはじめに行って下さい。
・ 【米のとぎ汁】に1時間浸して水分を吸収させてください。ぬるま湯でしたら20〜30分。沸騰させてさらに短い時間でも良いです。
汚れがしみこむ陶器の気泡の中を米のとぎ汁で満たし、汚れやシミをの防止効果をはかります。
■収納時は器を充分に乾燥させてください。通気性の悪い棚や箱の中に収納しますと、カビの原因になります。 |
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