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ジャガイモ栽培レポート 2013年

撮影に使ったカメラは、SONY NEX-5、iphone5なので、多少ピントが甘いのもあるかもしれない。
もちろん無農薬栽培。

130202_DSC2966_20130620173217.jpg130224_DSC3072_20130620173226.jpg2013年2月に伊豆河津の海の近くで畑(耕作放棄地)を借りることができた(写真1枚目)。
草が枯れていたので、あまり気にすることなく、草を抜き、抜けないものはスコップで掘って太い根を削除した。だんだん疲れてきて、適当になっていったが、まあそれなりにやったつもりだった。
何日かかかり、まずジャガイモを植えるところに苦土石灰、発酵鶏糞、牛糞を入れ耕し、写真2のように畝を作り、ジャガイモを植えた(2/24)。
メークウィン、男爵、キタアカリ、レッドムーン他計7kg。

実はこのとき少々失敗した。本格的にジャガイモを植えるのが初めてで、一般野菜と同じように畝をしっかり作ってしまったことが、あとあと困ることになってしまった。

130324_DSC0002_20130620173231.jpg1ヶ月後(3/24)、ようやく芽が出てきた(写真3)

左を見れば分かるように、ジャガイモの芽よりもなにやら赤い芽(葉っぱ)の方が目立つ。実は、毎週これが出てきて、週1日草取りをしなければならないことになった。
これがいわずとしれた『イタドリ』である。俗にスカンポなどととも呼ばれることがある。小さいときに食べたことがある人も少なくないかもしれない。少し酸っぱい味がして、終戦後の食料が乏しいときにこれを食べたようだ。高知県ではけっこう食べるらしいので、試しに畑で皮をむいて食べたが、美味しいとは感じなかった。

130330_IMG_0021_20130620173237.jpg130414_IMG_0075_20130620173243.jpgさらに1週間後が写真4(左側 3/31)だ。芽が出て順調に育ち始めたものと、なかなか芽が出てこないものとの差があった。写真5ではそれがさらに、目立ってきた(4/14)。
この原因は、ジャガイモをカットするときに、芽をよく見てうまくカットできたものと芽があまりないところとできてしまったのが、原因のようだ(小さくしすぎたかも)。

130421_DSC0023_20130620173249.jpg130421_DSC0019_20130620173254.jpg種芋を植えて約2ヶ月後(写真6 左側 4/21)には、成長の差がかなり現れてきたのが分かる。大きくなりもう花が咲いたもの(写真7)と、まだようやく芽が出たばかりのものもある。イモの種類もあるかもしれないが、おそらく伊豆南で海岸近くの畑で霜もほとんど降りなく最低気温が高いということが影響し、より助長されたのかもしれない。

130428_DSC0001_20130620173304.jpg130428_DSC0031_20130620173322.jpg左は4/28の写真8と9

化成肥料を少し撒き、土寄せをした。その際、種芋が出てしまったのかと思いきや、よくみると新ジャガができていた。初めから畝を作ってしまったので、土寄せの土が足りないのだ。
大きさは売っているものくらい。驚いたが、食べてみたら普通の味だった。2/24に植えたものだから、2ヶ月ちょいで新ジャガできる??と半信半疑だったが・・・・

130511_DSC0001_20130620173332.jpg5/12のジャガイモ畑は、左写真10のように今が盛り。

5/6に2回目の土寄せをした後で、あおあおとし、勢いが増したように見える。この時期には花が咲いたものはほとんど花を摘んだ。花にエネルギーを与えるよりもイモに回した方がいいかも、と思ったから。

ざっとみると、草(イタドリがメイン)が見えないようだが、実際は相変わらず毎週草取りに追われた。イタドリは実に成長力が強く、いったいいつになったら芽が出なくなるのか?と思いながら・・・

130601_DSC0033_20130620173338.jpg130610_DSC0017_20130620173343.jpg6/1新ジャガ堀

写真11(左側)は、メークインだが、このようにけっこう大きいものもあり、思いのほか豊作だった。去年までの貸別荘 伊豆河津 日の出 ミニ畑とは違って、大きく充実したジャガイモが多く(もちろん小さいものある)、配った方からは美味しかった、との声をたくさんいただいた。

写真12(右側)の左端は、4/7に植えたインカの○○(忘れた)だ。こちらは植えた時期がさすがに遅く、他の作物との関係で、6/8に掘ったが、とても小さい。


さて2/24に植えてから3ヶ月から3ヶ月半ほどで収穫したが、全体としては豊作といえるであろう。
7kg植えて約50kgほどになった。ジャガイモは期間を考慮するとかなり効率が良い作物だ。少なくともこの土地では。

ここは元は田んぼだったが、その後畑、そしてこの5年以上は耕作放棄地。写真1のように2月には、背高泡立草とイタドリの残骸で覆われていた。これらを苅って、耕したわけだが、その際、イタドリの根まではあまり取らなかった。深さ30cmかそれ以上に太さ数cmの根が縦横に這っている。せいぜいその上をカットするか、一部を切り取っただけだった。その結果が写真3のように、毎週、草(イタドリ)取りに追われるということになった。
とはいえ、結局大きなジャガイモも多く採れ、豊作となった(上に述べたように失敗あったが)。
さてこの要因として考えられるのは
1 伊豆南で海が近く、霜がほとんど降りず、冬の最低気温が高い(霜にやられることはほぼ無い)。
2 土は石ころが混ざり、それほど柔らかいとはいえず、首都圏の細かな黒土と比べると、一見良い土には見えないが、実はジャガイモ栽培には適しているのかも。
3 耕作放棄地で草ボウボウの状況だったために、土は細菌類も含め多様性に富み豊かだった可能性がある。

知り合いで(首都圏)、出荷している百姓がいるが、一見土は黒土ですごくいい。
彼が、冬、まずやることは、土の消毒、つまり細菌を殺すことに始まり、除草剤、殺虫剤等々。要するに我々日本人が、買って食べる野菜はほとんど薬漬けになっている。まあ公然と見えるほどの害は少なくなっただろうが、替わりにすぐには分からないものが増えていると推測することは合理的であろう。
私が野菜作りを始めたのは、3年くらい前に貸別荘 伊豆河津 日の出の近くの土地を買って、そこに土を入れて、一応畑を作ってからだ。1年目は草もろくに生えないところだった。石はごろごろ、粘土質で水はけは悪い。そこに腐葉土、牛糞堆肥、沖縄からのトウモロコシの茎の乾燥したもの、分解者を増やす何か等々いろいろやり、ようやく多少はマシになってきた。去年は「自然農法」のマネをして無肥料で取り組みもしたが、できは非常に悪かった。今年は貸別荘 伊豆河津 日の出 ミニ畑も苦土石灰、牛糞、鶏糞を入れてやっているが、ずいぶんマシになってきた。
がこの海の近くの土地は、草ボウボウだったが(今でもほっとけばそうなる)、意外や1年目から豊かな土のようである(よくはわからないが)。

さてこの土地の最大の弱点は海の近くで風が良く抜けることである。
台風等の強風のときは、軒並みやられてしまうらしい(数人から聞いた)。また現在順調に育っているスイカも美味しくならない、といわれている。夏の強風が塩を運んで来るのが原因という人もいるが、まだわからない。
とにかく今のところは、適当にやっているが、強風には一度しか見舞われて無く、何とかなっている。
夏になると、貸別荘の仕事が忙しくなるので、どこまで百姓ができるか分からないが、これからもできるだけ詳しくレポートしていくつもりなので、期待して見に来て欲しい。
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